感性を刺激し、情緒を豊かにして楽しんでいただけますよう、そしてそれが皆様の明日への活力となりますように
2007年07月
ササノハサラサラ‐短冊八寸
天の川善彩
一茶の『うつくしや 障子の穴の 天の川』の歌を料理で表現しました。
穴の開いた障子を創って、重箱に立て掛けるように誂えました。
箱の中には、その名も『天の川豆腐』。牛乳を寄せて固めて、トコロテン突きで付きます。上には、柚子味噌と、星に見立てたオクラの小口切りをあしらっています。
この料理を『天の川豆腐』と命名しました。障子の穴から『天の川豆腐』が覗き見えるという趣向です。
手前には蓴菜吸い酢と、紫陽花茄子を入れました。
蓴菜吸い酢(じゅんさい すいず)は、蓴菜をさっと湯を潜らせて色出しをし、飲めるように加減をした吸い酢を張ります。
紫陽花茄子(あじさいなす)は二文字屋オリジナルの料理です。
茄子と相性の良い胡麻タレと一緒に寄せました。上の紫陽花の様な紫色は、茄子の皮の色です。
穴の開いた障子を創って、重箱に立て掛けるように誂えました。
箱の中には、その名も『天の川豆腐』。牛乳を寄せて固めて、トコロテン突きで付きます。上には、柚子味噌と、星に見立てたオクラの小口切りをあしらっています。
この料理を『天の川豆腐』と命名しました。障子の穴から『天の川豆腐』が覗き見えるという趣向です。
手前には蓴菜吸い酢と、紫陽花茄子を入れました。
蓴菜吸い酢(じゅんさい すいず)は、蓴菜をさっと湯を潜らせて色出しをし、飲めるように加減をした吸い酢を張ります。
紫陽花茄子(あじさいなす)は二文字屋オリジナルの料理です。
茄子と相性の良い胡麻タレと一緒に寄せました。上の紫陽花の様な紫色は、茄子の皮の色です。
水無月豆腐
水無月は陰暦で六月のことをいい、古くは「水の月」を意味し水を田に注ぎいれる月のことです。
その名前をもつ水無月豆腐は、京都のお菓子「水無月菓子」に倣って(ならって)作られる様になりました。日本料理を出す多くの店は、6月なると『水無月豆腐』を造ります。
その名前をもつ水無月豆腐は、京都のお菓子「水無月菓子」に倣って(ならって)作られる様になりました。日本料理を出す多くの店は、6月なると『水無月豆腐』を造ります。
水無月菓子は、白い外郎(ういろう)生地に小豆をのせ、三角形に包丁されたお菓子。三角形の形が特徴ですが、これは暑気を払う氷をかたどったものです。
そもそも、旧暦6月1日は「氷の節句」または「氷の朔日」といわれていました。室町時代には幕府や宮中での年中行事のひとつとして、この日に「氷室(ひむろ)」の氷を取り寄せ、氷を口にして暑気を払いました。「氷室」とは、冬の氷を夏まで保存しておく所のことで、昔の冷蔵庫のような場所です。京都の北山には「氷室」という名の場所があり、今でもその氷室の跡が残っています。
当時は、氷室の氷を口にすると夏痩せしないと信じられていました。しかし、庶民にとっては夏の水はとても貴重で、ましてや氷など簡単に食べられるものではありません。そこで、宮中の貴族にならって氷をかたどった菓子が作られるようになりました。これが水無月菓子のはじまりです。水無月豆腐は、胡麻豆腐を練り、柔らかく戻したアズキを混ぜて仕上げます。そして三角形に切り盛り付けます。
そもそも、旧暦6月1日は「氷の節句」または「氷の朔日」といわれていました。室町時代には幕府や宮中での年中行事のひとつとして、この日に「氷室(ひむろ)」の氷を取り寄せ、氷を口にして暑気を払いました。「氷室」とは、冬の氷を夏まで保存しておく所のことで、昔の冷蔵庫のような場所です。京都の北山には「氷室」という名の場所があり、今でもその氷室の跡が残っています。
当時は、氷室の氷を口にすると夏痩せしないと信じられていました。しかし、庶民にとっては夏の水はとても貴重で、ましてや氷など簡単に食べられるものではありません。そこで、宮中の貴族にならって氷をかたどった菓子が作られるようになりました。これが水無月菓子のはじまりです。水無月豆腐は、胡麻豆腐を練り、柔らかく戻したアズキを混ぜて仕上げます。そして三角形に切り盛り付けます。